「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」を作成しました(2015/3/30)
認知症フレンドリージャパン・イニシアチブと国際大学グローバル・コミュニケーション・センターは、「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」を作成しました。本ガイドは、「認知症の人にやさしいまちづくり」を、これまでの主な担い手であった医療・福祉分野の方々に限らず、セクターや世代を超えた取り組みとして広げていく際に役立てていただくことを目的として作成したものです(厚生労働省「老人保健健康増進等事業 認知症の人にやさしいまちづくりの推進に関する調査研究事業」)。
本ガイド作成にあたっては、「認知症の人にやさしいまち」について、認知症の人自身にたずねた全国規模の国内初のアンケート調査を行いました。調査結果からは、認知症の人の多くが、認知症となってから外出や交流の機会を減らしていること、その背景には公共交通機関を利用することが困難になっていることなどの複数の理由が存在していることが明らかになりました。
また、日本国内と英国で実施した先進地域および認知症の人へのインタビュー調査の結果も掲載されています。この調査では、認知症の人にやさしいまちづくりに取り組む人びとや団体が、具体的な次の一歩を踏み出す際のヒントを抽出するために、多様なステークホルダーが参加した取り組みがどのように始まり、どのように発展していったのかといった「プロセス」と、どの地域でも応用することが可能だと思われる「要素」について聞き取りを行いました。
これらの調査結果と、そこから明らかになった認知症の人にやさしいまちづくりを行う上での複数のヒントが収録された「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」の内容は、以下からダウンロードが可能です。