認知症フレンドリージャパン・サミット2015を開催しました(2015/9/05-06)
9月5日(土)・6日(日)、「認知症フレンドリージャパン・サミット2015」が明治大学中野キャンパスで開催されました。昨年に引き続き第2回目となる今回も多くの方々に参加していただきました。ソーシャルビジネス、アプリ、自分史、外出支援、企業や公共セクターの役割など、様々な切り口から認知症にやさしいまちづくりに関する活動成果やアイデア等が発表され、セクターや職域を異にする参加者が対話型セッションを通じて情報交換や交流を深めました。
また、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ、国際大学GLOCOM、富士通研究所などがともに進めている「認知症の人にやさしいまちづくり」についての調査研究の成果を元に、「認知症にやさしいまちづくり評価指標」セッションが開催されました。
認知症にやさしい社会に向け、国内外で非常に多様な取り組みが行われています。様々なアプローチがあるなかで、それらの進捗度合いや達成度を把握し、評価し、さらなる改善に向けて進んでいくことが必要になってきます。また、こうした評価はある地域の取り組みを他の地域が参照していくうえでも有用です。誰が、何を、どのように、誰のために、どの程度行っているのか。こうしたことを「見える化」することができれば、各地の取り組みは成果や課題がより明確になり、一層充実し、さらにほかの地域にも広がっていくに違いありません。
セッションでは、参加者それぞれが取り組んでいる事例等をもとにビジョンを設定し、その指標を決めて5段階のレベルを設定するというワークショップが行われました。それをもとに参加者同士が意見を交換し、さらに練り上げ、指標の「タネ」のシートをつくりました。参加者のみなさんの間では、白熱した議論が交わされていました。
「認知症にやさしいまちづくり」のためには認知症の当事者の生活とその周りのあらゆることが課題になります。そのため、より多くの方にご参加いただきながら、今後も多様な視点を盛り込みつつこの指標を成長させていく予定です。
※写真撮影支援:花王株式会社